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お肉の味は熱源で変わる!プロも実践しているステーキの焼き方5選

炎か、電気か。仕上がりを決めるのは“熱の質”

ステーキの味わいは、肉の質だけでは決まりません。
塩、胡椒、焼き加減、フライパン……そして実は「熱源」が大きく影響しているのをご存じでしょうか?

“同じ肉”を、“同じ調味料”で焼いたとしても、熱の種類が違えば、香りも食感もまるで変わります。
ここでは、5つの熱源を取り上げ、それぞれの特徴と、仕上がりの違いを比較してみましょう。

 

1. ガス火:香ばしさを生む、王道の直火調理

特徴
ガス火は、炎で鍋底を直接温めることで、立ち上がりの早さと温度変化の自由度が魅力です。強火で一気に焼き目をつけ、素早く火を通す「焼き締め」に最適。

仕上がりの特徴

  • 外はカリッと、香ばしい焼き目がつく

  • 中はジューシーで肉汁をしっかり閉じ込めやすい

  • 香りが立ちやすく、食欲をそそる仕上がり

向いている人
→ ステーキの王道を楽しみたい人、表面の香ばしさを大切にしたい人

 

2. IHヒーター:安定した火入れとコントロール性

特徴
IHは磁力で鍋を直接加熱する仕組み。均一な加熱温度管理のしやすさが強みです。特にミディアム〜ウェルダンの焼き加減を狙いやすい点は、初心者にも安心。

仕上がりの特徴

  • 火のムラがなく、全体に均等な火入れ

  • 焼き目はやや控えめで、繊細な焼き上がり

  • 香ばしさよりもしっとり感を重視

向いている人
→ 肉の厚みが一定で、火入れを慎重に管理したい人や初心者の方

3. 炭火(または七輪):遠赤外線で芯から旨くなる

特徴
炭火の魅力は、なんといっても遠赤外線による火入れ。表面を焼きつけながら、同時に肉の中心までじっくり熱が通ります。さらに、炭そのものから出る香りも肉に移るため、唯一無二の“香ばしさ”が味わえます。

仕上がりの特徴

  • 外側カリッ、中はレアでも芯まで温かい

  • 肉に“炭香”が移り、食欲を刺激する

  • ジューシーで野性味ある仕上がり

向いている人
→ 本格派志向の方、アウトドアや炭の香りが好きな人、熟成肉をワイルドに楽しみたい人

 

4. オーブン(または低温調理器):火入れの精度が命

特徴
オーブンや低温調理器を使えば、肉の中心温度を正確にコントロールできます。最初に低温でじっくり加熱し、最後にフライパンやバーナーで焼き目をつける“逆焼き(リバースシアー)”が人気です。

仕上がりの特徴

  • 火入れの失敗が少なく、均一なレア〜ミディアムが再現可能

  • 肉の食感が柔らかく、滑らかに仕上がる

  • 焼き目が欲しい場合は、別工程が必要

向いている人
→ ミディアムレアを完璧に仕上げたい人、柔らかさを最優先したい人

 

5. バーナー・トーチ仕上げ:香りと演出のプロ技

特徴
ガスバーナー(トーチ)は、仕上げの焼き目づけや香ばしさを足すのに使われることが多い熱源です。低温調理後の表面を炙る、あるいは脂を軽く焼くことで瞬間的に香りを立てる演出が可能。

仕上がりの特徴

  • 表面に香ばしい焼き目と“焦げのニュアンス”が加わる

  • 短時間で香りと旨味を追加できる

  • 肉の内部はそのままなので、火入れは他熱源で済ませる前提

向いている人
→ 味に“ひと工夫”加えたい人、見た目と香りも演出したい人

 

まとめ:熱源の違いを知れば、肉の焼き方がもっと楽しくなる


どの熱源を選ぶかによって、肉の仕上がりは想像以上に変わります。

  • 香ばしさと食欲を刺激したいなら「ガス」や「炭火」

  • 均一な火入れと柔らかさを重視するなら「IH」や「オーブン」

  • 最後の仕上げに香りを加えたいなら「トーチ」

特に熟成肉のような香りや肉本来の旨みを活かしたい肉においては、熱源選びが一段と重要になってきます。

MARBLANCの熟成肉を、自分にとって最高の火入れで味わう。
それはもう、料理というより“体験”かもしれません。